音楽家からの様々な要望に応えるため、私は自分自身の仕事に対する倫理観を築き、それを日々忠実に守るよう、心掛けています。
弓の毛替えは、まず弓の状態を確認することから始まります。その状態を把握し、「弓を理解する」ことが重要です。
次に、観察に基づいたコメントや、必要に応じて修理の提案を行います。
その後、実際の毛替え作業が始まります。これは繊細な作業の連続であり、職人としてすべての動きに細心の注意を払いながら行います。芸術品を尊重し、丁寧に扱うことが求められるのです。
すべての弓は異なっているため、毎回新たな挑戦が待っています。
最後に仕上げを行い、きめ細やかにバランスよく松脂を塗ります。
常に本物を追求する私のポリシーとして、毛替えをすることで、その弓が演奏面・音質面のポテンシャルを最大限発揮できる状態で持ち主の手元に戻ることを目指しています。
その弓の製作者のもともとのコンセプトに最も近い状態になることを。
より良い毛替えを追求した結果、毛替えに二種類のヴァージョンを設けることにしました。
使用する馬毛は、品質が非常に優れていることで知られるモンゴル産のものです。均一さを実現するために、それらの中から毛を慎重に選別しております。
毛替え作業は、丁寧かつ正確に行い、お客様の弓を、お預かりから完了まで安全に取り扱うように注意を払っております。
アトリエ・フランセ・トウキョウで毛替えを行ったことのある弓の場合、作業は1時間半で完了します。
料金は以下の通りです: |
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ヴァイオリン / ヴィオラ: 8,800 円 |
チェロ: 9,900 円 |
コントラバス: 11,000 円 |
※音高生・音大生や小さなサイズの弓は、1,100円値引き致します。
より高い品質を求めたい音楽家のために、アーティストを用意しております。
毛替え作業はヴィルトゥオーゾ・クラスと同等の精度で行われますが、馬毛の選別をより厳格化し,相当選び抜かれたものを用います。
そうすることで、よりなめらかな使い心地と澄んだ響き、弓の毛の耐久性が手に入ります。
作業には2時間かかります。予約が必要です。